目の乾きだけでなく、目の疲れなど、
さまざまな不快症状が現れるのがドライアイです。
ドライアイは、目を守るのに欠かせない涙の量が不足したり、涙の質のバランスが崩れることによって涙が均等に行きわたらなくなり、目の表面に傷が生じる病気です。いわばドライアイは涙の病気といえます。現在、日本では約800~2,200万人ものドライアイの患者さんがいるといわれ、オフィスワーカーにおいては3人に1人がドライアイという報告もあり年々増加傾向にあります。
● 症状
以下の症状に自覚がある場合、ドライアイの可能性があります。
※別の病気の初期症状の可能性もあります。ドライアイかどうかは自己判断せずに眼科の診察を受けましょう。
- □目が疲れる
- □目がごろごろする
- □目が乾いた感じがする
- □目に不快感がある
- □目がヒリヒリ痛い
- □目が赤い
- □朝目が開けにくい
- □目がくしゃくしゃする
- □白っぽい目ヤニがでる
- □なんとなく見辛い
- □時々かすんで見える
- 1. 点眼治療
- 症状が軽い場合は、潤いを持たせる点眼薬で緩和させることができます。人工涙液、ヒアルロン酸製剤、ムチンや水分を分泌促進する点眼薬(ジクアホソルナトリウム)、ムチンを産生する点眼薬が用いられます。
- 2. 涙点プラグ
- 涙の出口である涙点に栓(涙点プラグ)をして、涙の生理的な排出を人為的に遮断するような治療を行います。プラグの大きさや材質など、いろいろなものが開発されています。
- 3. 悪化要因の除去
- 長時間のコンピュータを用いた作業や運転では、瞬きの回数が減るのでドライアイ症状を悪化させます。適度の休みを取ることが目の健康に重要です。また、涙の状態を悪くさせる内服薬、コンタクトレンズ装用などを減らすことも一つの手です。
目の保湿を図るために、加湿器を用いたり、エアコンの設定を変えるなども有効です。
市販のドライアイ専用眼鏡の使用やメガネの周りに覆いを付けることも目の周りの湿度を上げるのに有効です。また、目を温めることも目の疲れをとることに有効だと言われています。